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- カラーベスト(フルベスト)屋根の遮熱塗装施工例-11
築17年、初めての塗り替え。
弱溶剤二液型シリコン変性樹脂遮熱塗料を使用した、フルベスト葺き屋根の塗装施工例のご紹介です。
タスペーサーによる縁切り作業、使用塗料、塗装作業状況など詳しく紹介しています。
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施工前 |
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埼玉県戸田市、T氏邸、築17年、初めての塗り替え。
カラーベスト(フルベスト)葺き屋根です。
表面劣化が進行しているので、下塗りを2回塗りして補強が必要です。
今回はタスペーサー03型を使用して「縁切り」を行います。
大屋根に14枚、下屋に6枚の割れがあり、補修作業が必要です。
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割れているコロニアルの補修
今回の屋根塗装の現場では、大屋根に14枚、下屋に6枚の割れがありました。
役絡みで差し替え交換できない場所は、カラーボンデ鋼板を使用して裏貼り補修を行い、他は差し替え交換しました。
差し替え交換の例
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見事に割れているカラーベストの様子 |
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割れているカラーベストを抜き取った様子
釘穴の上まで雨水が入り込んでいるのがわかります |
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釘穴をふさぎ接着剤代わりにシーリング材を使用し差し込みます |
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割れていたカラーベストを差し替え交換後の様子 |
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割れていたカラーベストの割れ口の様子
汚れ具合から、かなり以前から割れていたのを推察できます |
シール材を使用することで、コロニアルに荷重がかかっても、その弾力性で力を逃がしてくれます。
割れている箇所の表面に、シールしているのをよく見かけますが、そのような補修方法は「やらないよりは良い」程度のものです。
差し替えのできない場所の補修
壁際水切り部の割れなどは容易に差し替え交換はできません。
そのような箇所の補修にはボンデ鋼板をシール材を接着代わりにしてカラーベストの裏側に張り付ける方法で行っております。
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既存の割れている様子 |
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鋼板を差し込み深さを測ります |
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シール材を接着剤代わりにして鋼板を差し込みます |
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軽く圧着します |
押さえ釘の打ち込みによる例
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既存の割れている様子 |
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カラーベスト押さえ釘の様子
棟包みと長押しを外した状態 |
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カラーベスト交換後の様子 |
棟包みをはがしてみると、カラーベストの押さえ釘の打ち込みによる割れであることがわかります。
これは新築時からの割れであることがわかります。
棟包みの押さえ釘の浮き
棟包みの押さえ釘の浮いているところはステンレスビスで押さえ直します。
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棟包みの押さえ釘が浮いている様子 |
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一度浮いた釘は締め直しても浮きやすくなります
ステンレスビスで押さえ直します |
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使用塗料
- メーカー : 水谷ペイント
- 下塗り材 : 1回目 エポックマイルドシーラー
- 下塗り材 : 2回目 快適サーモマイルドシーラー白
- 上塗り材 : 弱溶剤二液型シリコン変性樹脂遮熱塗料
製品名 快適サーモSi color : ニューサーモブラック( 日射反射率 : 55.1% )
今回の屋根塗装は施主様のご希望によりニューサモブラックでの施工となりました。
塗装仕様
- 縁切り : タスペーサー 03型 W工法
- 下塗り材(1回目) : エポックマイルドシーラー
- 下塗り(2回目) : 快適サーモマイルドシーラー白 : 1回塗り
- 上塗り : 快適サーモSi : 2回塗り
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水洗い後の様子
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水洗い後の様子 ( 左:北面 ) |
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水洗い後の様子 ( 右:南面 ) |
役物の防錆塗装
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役物の防錆塗装の様子・棟包み、谷 |
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役物の防錆塗装の様子・軒先水切り |
下塗り ( シーラー塗装 )
下塗り 1回目
フルベストはコロニアルと比較して材質が柔らかい。
南面は特に紫外線劣化により、水洗い後には既存塗膜がほとんど残っていません。
このように表面が脆弱になった素地への塗装では、下地に深く浸透して、がっちり密着させる2液反応型エポキシ樹脂を採用することで、吸い込みが大きい下地に対しても、高い補強効果を発揮します。
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シーラー塗装作業中の様子 |
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シーラー塗装後は濡れ色になる |
下塗り 2回目
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快適サーモマイルドシーラー白塗装作業中の様子 |
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快適サーモマイルドシーラー白塗装後の様子 |
タスペーサーによる縁切り
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03型タスペーサーを使用して縁切り後の様子 |
上塗り
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上塗り1回目塗装作業の様子 |
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上塗り1回目塗装作業の様子 |
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上塗り2回目塗装後の様子 |
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上塗り2回目塗装後の様子 |
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塗装仕上げ後のタスペーサーによる縁切りの確認 |
横の合わせ目付近が塗料で塗り固められておらず、排水スペースがしっかり確保されているのが確認できます。
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