外壁塗装におけるシーリング工事

住宅の雨仕舞いに、シーリング材の多用が目立ちます。
それに比例して、雨漏りなどシーリングのトラブルも、増加傾向にあります。
外壁塗装では、このシーリング処理が、塗装下処理として、非常に重要になってきています。
外壁塗装における、シーリング工事について、紹介しています。
住宅の雨仕舞いに、シーリング材の多用が目立ちます。
それに比例して、雨漏りなどシーリングのトラブルも、増加傾向にあります。
外壁塗装では、このシーリング処理が、塗装下処理として、非常に重要になってきています。
外壁塗装における、シーリング工事について、紹介しています。
最近の住宅では、建物の洋風化に伴い、その防水性が重要になっています。
シーリング材の発達で、雨仕舞いはシーリング処理で済ませる傾向が高まっております。
それと比例して、シーリング材の劣化や、施工不良による雨漏りのトラブルも、増加しています。
外壁塗装におけるシーリング工事とは、外壁の目地やサッシ周り、外装付属品などの取り付け周り、屋根やバルコニー等の隙間を防水、雨仕舞のためシーリング材で充填する工事を言います。
従って、シーリング材が劣化したり、ひび割れ、剥れなどは雨漏りの原因になり、建物の防水性に大きな影響を与えます。
シーリング材は、不定形シーリング材と定形シーリング材の二種類に、分類されます。
ペースト状のものを充填し、乾燥、硬化後にゴム状 ( 弾性 ) になる。
1成分型と2成分型の2種類がある。
建築用シーリング材の種類 ( JIS A 5758による分類 ) についての詳細は、外壁塗装の基礎知識・「建築用シーリング材の種類」の項を参照。
あらかじめ、伸縮や揺れを吸収できるゴム紐状のものを用意し、目地に詰め込むシーリング用材料。
最近の住宅の外壁材として、多用されている窯業系サイディングの目地に対するシーリングは、二面接着が原則として施工されています。
目地には、部材の温度差による伸縮、建物の揺れ、歪みによるシーリング材に対するムーブメント ( かすかな動き ) が働いています。
このようなムーブメントが働く目地のことを、ワーキングジョイントといいます。
ワーキングジョイントに、三面接着をしますと、シーリング材が自由に動けず、「ムーブメントへの追随と緩衝」というシーリング材本来の機能を、果たせなくなります。
結果として部材からのシーリング材の剥れ、断裂やひび割れ等を引き起こしてしまいます。
サイディングの目地部に、ボンドブレーカー付のハットジョイナーを使用するようになってから、目地部の納まりが良くなり、シーリング処理も改善されました。
築20年以上前の、サイディング初期の建物ですと、ハットジョイナーを使用していないものもあります。
そのような場合は、バックアップ材を利用して二面接着を確保するようにしなければなりません。
ボンドブレーカーは、目地底面へシール材が接着しにくくするもので、シーリング工事では、非常に大切なものです。
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ハットジョイナーを使用しているにもかかわらず、底面にボンドブレーカーを貼らずにシーリングしてあったため、三面接着になっている悪い例 |
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目地の底面にボンドブレーカーを貼り付け、その後二面接着での打ち直しをします |
ムーブメントがほとんど生じない目地のことを、ノンワーキングジョイントといいます。
RC造のコンクリート打ち継ぎ目地や誘発目地、建具廻りの目地などがその例です。
そのような接合部、防水シーリングなどは、三面接着によるシーリング工事がなされます。
窯業系サイディング壁、目地のシーリング「打ち替え」工事の施工手順 ( 流れ ) を紹介しています。
カッターで、シーリング材の両側に切り込みを入れる。
サイディングとの縁を、切り離します。
カッターの刃を、サイディング側に少し鋭角に傾けるのが、ポイントです。
シーリング材の剥離作業には、カッターナイフのほか、スピンカッターなど、電動工具を使用する場合もあります。
シーリング材が、底面に接着されていないので ( 二面接着 )、きれいにはがせます。
底面にも、シーリング材が接着 ( 三面接着 ) していると、撤去作業に数倍の労力がいります。
サイディングの小口部に、シーリング材が残らないよう、再度カッターでよく削り落とします。(非常に重要)
改修後の、シーリングの接着力に影響する。
良い仕事をするには、何事もそれなりの手間がかかります。
周囲への、シーリング材付着による汚れ防止、シーリング材のヘラ
目地から、シール材がはみ出さないよう、マスキングテープの貼り方は、仕上がりを左右します。
シーリング材と、充填する外装部材や、サッシなどとの縁切れを防ぐ、接着材の働きをします。
したがって、吸い込みの烈しい部材の場合、1回塗りではプライマーが部材に吸い込まれ、プライマーの機能が働かない場合があります。
通常、1回塗りで施工しますが、そのような場合は、2回塗りが望ましい。
この工程を省くと、施工後すぐ、シーリング材の剥離やひび割れといった、トラブルが発生します。
シーリング材指定の、専用のものを使用します。
バックアップ材は、目地の深さを調節したり、シーリング材を目地底で支える役目をします。
発泡スチロールなど、弾力性のあるもので、シーリング材と接着しにくいものを使用します。
ボンドブレーカーは、目地底 ( 底面 ) への、シーリング材の接着防止のために、貼り付ける特殊テープです。
クラフト紙、ポリプロピレンフィルムなどの、特殊テープが使用されます。
ボンドブレーカーは、mm単位で色々な幅の物があります。
目地幅にあった物を使用します。
専用のコーキングガンを、使用して充填します。
シーリング材の中に、気泡が入らないよう、充填不足による隙間のできないよう、注意が必要です。
充填後、へらを使用して、両側の部材に、しっかりシーリング材を圧着し、表面を平滑に仕上げることが大切です。
シーリング材を、目地内に間隙のないよう、両側のサイディングにしっかり圧着させながら、ヘラで押さえ込みます。
滑らかな仕上がり面が得られるよう、ヘラでならします。
養生用マスキングテープを、剥がして工事終了です。