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「し」で始まる塗装用語
「し」で始まる塗装用語
: しーとぼうすい
塩ビや加硫ゴムなどの防水用シートを貼り付けて施工する防水。
接着剤で下地に直接貼り付ける接着工法と、塩ビ鋼板デスクをビスで打ち付け電磁誘導装置で融着させる機械的固定工法の二種類があります。
機械的固定工法は断熱シートとの組み合わせによる断熱工法など、状況に応じた仕様・工法を選択できる特徴がある。
防水箇所のメンテナンスポイント、工事価格などの詳細は「防水工事」のページを参照。
: しーらー
塗装における下地塗料の一種。
仕上げ塗料の素地への浸透を防ぎ、きれいな仕上がり面(適正な塗膜)を得るために、下塗りとして塗装する塗料。
素地に応じて、いろいろな機能を兼ね備えたものがあり、素地の材質の種類、塗り替えにおいては素地の劣化の程度などによって、どのようなシーラーを使用するかは選択しなければならない。
メーカーでは塗料専用のシーラーを指定していることが多く、付着力の問題もあるので、その場合は指定の専用シーラーを使用することが望ましい。
シーラーの主な分類
: しーりんぐ
水密や気密の目的で使用する部材。
それを使用して処置をすることを「シーリングする」という。
シーリング材としてはコーキング、パッキンなどがある。
シーリングについての詳細は「外壁塗装におけるシーリング工事」のページを参照。
:しあげとざい
JIS A 6909に規定されている薄付け仕上げ塗材、複層仕上げ塗材、厚付け仕上げ塗材、軽量骨材仕上げ塗材、可とう型改修用仕上げ塗材などを総称して仕上塗材という。
建築用仕上塗材についての詳細は「建築用仕上塗材」のページで詳しく紹介しています。
: しあなみどえんさびどめぺいんと
JIS K 5625で規定された防錆(錆止め)塗料。乾性油系(1種)、ワニス系(2種)とに分けられている。
鉛含有塗料の廃止に伴い、現在でJIS規定から外されている。
錆止めペイントについての詳細は「錆止め塗料」のページを参照。
: しおんとりょう
別名カメレオン塗料といわれ、一定の温度で塗膜の色が変化する塗料。
: しがいせんきゅうしゅうとりょう
紫外線の光エネルギーを熱エネルギーに変換する紫外線吸収剤とラジカル補足剤である光安定剤(HALS)を組み合わせることによってポリマーに紫外線抵抗性を持たせた塗料。
クリヤー、有色塗料があり、その用途も多様です。
: しがいせんこうかがたとりょう
光増感剤を加えた塗料の塗膜は紫外線の照射によって、その活性化作用により硬化する。
不飽和ポリエステル樹脂塗料が多用されている。UV塗装の項を参照。
: しきそう
色の3属性(明度、彩度、色相)の一つで、赤、青、黄など色を特性づける色あいのこと。
: しごきしたじづけ(しごきぱて)
木材塗装のエナメル仕上げなどの場合に行われる下地処理作業。
油性下地やラッカーパテなど比較的速乾性の下地付けとして行われる。
腰の強いヘラで角度を立てて、表面に余分な下地が残らないようにすることがポイント。
凹部への充填が足りない場合、2~3回と数回に分けて行う。
布張りの目地詰め、金属面の比較的凹凸の少ないものなどにも行われる。
: ししょくかんそう
塗料(塗膜)の乾燥状態は通常、指触乾燥、半硬化乾燥、硬化乾燥の三段階で現す。
指で軽く触っても塗料が指につかない、初期段階の乾燥状態をいう。
: しぜんかんそう
JIS規格では、温度20度、湿度75%で塗膜が乾燥硬化するものと規定している。
このような塗料を自然乾燥形塗料という。
乾燥剤、硬化剤などによって乾燥を速めることが出来る。
人為的に温度を上げて、乾燥させることを加熱乾燥(焼付け乾燥)という。
: したしょり
被塗物(塗装しようとするもの)のひび割れや段差の処理、錆の除去、水洗いなどといった塗装前の下地を調整する作業。
塗装用語では「素地調整」という。
: したじ
被塗物(塗装しようとするもの)の面。
下地の良し、悪しで塗装の仕上がりが決まる。
: したじちょうせい
塗装下地の欠損、ひび割れを下地調整材を用いて補修し、仕上げ面にふさわしく整えること。脆弱層はシーラーや強化プライマー処理で強化する。
下処理、素地調整ともいう。
: したじちょうせいざい
内外装の仕上げ工事に使用される下地調整のための材料の総称。
JIS A 6916で建築用下地調整材として規定されている。
セメント系下地調整塗材、セメント系下地調整厚塗材、合成樹脂エマルジョン系下地調整塗材の三種類に大別されている。
: したじとりょう
仕上げ塗装の前に防錆、仕上げ塗料の密着性、凹凸の調整、吸い込み止め、アルカリ止めなどの目的で使用するものに。
プライマー、シーラー、サーフェーサー、パテなどでアンダーコートということもある。
: したぬりざい
下地塗料に順ずる。
: しっくい
消石灰を主成分とし、麻の繊維、ふのり、つのまたなどを練り込んだもの。
壁材や瓦葺に使われる。最近、室内壁への使用が見直されるようになってきている。
塗装下地の特長としては
瓦葺き屋根の漆喰補修例は
瓦葺き屋根の漆喰補修についての施工例は「サイディング壁塗装施工例-2」のページを参照。
: しっくはうすしょうこうぐん
建材などに含まれているホルムアルデヒドなどの化学物質が室内の空気を汚染することによって受ける、居住者の健康被害の総称。
近年、シックハウス症候群が大きな社会問題となり、主原因のホルムアルデヒドは建築基準法で規制され、JIS A 6909でも内装用に使用する上塗り剤にはホルムアルデヒドを発生する原料を使用しないことを規定いる。
: しつないけつろ
室内の温度が外気温より高い場合、空気中の水蒸気が冷却されて水滴となって窓ガラスなどを濡らす。
外壁の内側に出来る結露を壁内結露という。
: じゃくようざいがたとりょう
ミネラルスピリット等を使用した塗料。
ラッカーシンナーなど揮発性の高い溶剤を使用する塗料を強溶剤型塗料という。
: しゃねつだんねつこうほう
熱伝導率の低い「セラミックバルーン」と「有機バルーン」を併用して断熱性に優れた「断熱中塗り材」と「遮熱塗装」を組み合わせることで熱伝導率の低い塗膜を実現。
室内環境の向上と冷房効率の改善に大きく貢献する塗装体系です。
遮熱断熱工法の詳細は「遮熱断熱工法の屋根塗装」のページを参照。
: しゃねつとりよう
高日射反射率塗料ともいわれている。
赤外線を効率よく反射する特殊顔料を配合して遮熱効果をねらった塗料。
遮熱塗料を塗装するとその表面温度を10~15℃下げるといわれている。
遮熱塗料のメカニズム、屋根の塗装施工例、工事価格など詳細は「遮熱塗料の屋根塗装」のページを参照。
遮熱塗料(高日射反射率塗料)の標準化についての詳細はRecent Columnの「遮熱塗料・JIS規格7月20日制定」の記事を参照。
: じゃんか
コンクリートが部分的に充填されてない欠陥の穴。
表面にできたものを豆板、内部にできたものを巣穴と意って区別して呼んでいる。
: じゅうごう
単量体あるいは分子量の小さい化合物が、化学反応により分子同士が結合して、分子量の大きな化合物を形成すること。
重合して出来たものを重合体という。
: じゅうごうかんそう
塗料の乾燥方法の一つ。
触媒、硬化剤を混入することで樹脂が反応し、重合を伴い硬化して行く方法。
重合乾燥についての詳細は「塗料の乾燥メカニズム・重合乾燥のメカニズム」の項を参照。
: しゅざい
仕上げ面に一定の膜厚を形成する目的で使用する塗材の総称。
主剤には基材と硬化剤、粉体と混和液を混合してものがある。
これらの基剤や粉体を主材と称している場合が多い。
JIS A 6909ではそれらのセットを主材と規定している。
主に砂壁状、ゆず肌状、スタッコ状、凹凸状などの立体的な模様を形成する目的で使用されるもの。
: しゅざいぶき
複層模様吹き付け材の主剤の吹き付けを言う。
業界では通称「玉吹き」という。
: じゅすいそうせんようぷらいまー
受水槽塗装の下塗り用塗料として開発された専用プライマー。
その特長は塗膜の遮光性にある。
受水槽の塗装と専用プライマーの特長などの詳細は「受水槽の塗装」のページを参照。
受水槽専用プライマーのひとつミラクプライマーSRを使用した塗装施工例は「ミラクプライマーSRによる受水槽の塗装施工例」のページを参照。
: じゅらく(もよう)
砂壁状模様の一種。
細かな骨材入りの仕上げ材を専用ガンで吹き付けで仕上げる。
「じゅらく」のパターン見本など詳細は「外壁塗装のパターン・じゅらく」の項を参照。
: しようしょ
塗装工事で言う仕様とは工事の内容や手順などを示すもの。
塗装で言う仕様書とは、工事に使用する塗料や塗り工程、下処理の仕方など工事の細部について記載したもの。
: じょうばん
塗装用工具の一種。
鉄鋼、ステンレス、アルミニウム、木材などの素材が使用される。
下地付け、下地の調合、下地の調合、塗料の練り合わせなどいろいろな利用方法がある。
へらを使用する場合は定盤よりへらの材質は軟らかいものが定盤をキズ付けなくて良い。
塗装ではパテを練り合わせるのに使用する板。使い勝手のよい自分用のものを手作りする職人が多い。
左官工事でも使用され金属、プラスチック、木製が市販されている。
: しょようりょう
仕上げ面の単位面積当たりの仕上げ材の希釈前の使用質量。
仕上げ面の凹凸などの表面状態によって微妙に違ってくるので要注意。
: じょいんとぶ
張り合わせ目、つなぎ目。
: じょいんとべんちゃー
2つ以上の請負者が共同して請け負う状態をいう。
一社では規模、技術などの面で無理がある場合、複数の企業が共同体で工事を請け負うこと。
しらんけいしんとうはきっすいざい
アルコキシシラン樹脂を主成分としたコンクリート面の浸透撥水剤。
シラン系浸透撥水剤の特長など詳細は「コンクリートの外壁塗装・主な適応保護剤」の項を参照。
しらん・しりこんはいぶりっとかたしんとうはっすいざい
特殊シラン系化合物とシリコーン樹脂を1材としてハイブリッド化下浸透撥水剤。
: しりこんじゅし(けいそじゅし)
特に電気絶縁性に優れている。
単独では硬化しにくいのでケトンやタール系溶剤に溶解してワニスを作り、顔料を加えてエナメルを作る。
顔料にアルミ粉を用いてフェノール樹脂を加えて耐熱塗料としても利用される。
: しろきさんけつごう
ガラスやセラミックの結晶構造で、ケイ素と酸素の化合物で、Si-O-Si結合(シロキサン結合)を持つものの総称である。
自架橋技術の発達でこの構造を塗料に取り入れて、緻密で強固な塗膜により耐久性は著しく向上した。
塗料中の溶剤の蒸発とともに架橋反応が始まり強靭な三次元構造の塗膜を形成してゆく。
エマルジョン塗料の硬化メカニズムについての詳細は「エマルジョン塗料の硬化」のページを参照。
: しろさび
赤錆とは異なり、白色の斑点状に出来るものをさす。
主に亜鉛メッキ処理面、アルミ、ステンレスなどで見かけられる。
金属系サイディングに出来た白錆の例は「白錆」のページを参照。
金属系サイディングに出来た白錆の塗装下処理については「金属系サイディングの外壁塗装・下処理のポイント」の項を参照。
: しわ
塗膜欠陥の一つ。
上塗り2回以上で仕上げるとき、下層の塗膜が上層の塗材の溶剤によって侵され、軟化してシワになる現象。
エマルジョン系塗材の上に、二液反応硬化型溶剤系上塗り材を塗装した場合、塗り替え塗装において既存塗膜が耐溶剤性が弱い場合に強溶剤型の塗材を上塗りした場合にも生じる。
「リフティング」、「縮み」ともいう。
: じんくろめーと
防錆顔料の一種。淡黄色の粉末で鉄および非鉄金属に対する防錆効果がすぐれている。ジンククロメートを含む塗料は劇物に該当するので取扱いには注意が必要である。
ジンククロメートを使用した防錆塗料の旧JIS規格はJIS k 5627です。現在は使用されていません。
: じんくりっちぺいんと
塗るメッキとして開発された、高性能の防錆塗料。JIS K 5625で規定されていた防錆(錆止め)塗料。乾性油系(1種)、ワニス系(2種)とに分けられている。現在は使用されていません。
塗膜欠陥についての詳細は「塗膜欠陥の原因と対策」のページを参照。
: しんぐる
アスファルトシングルの項を参照
: しんすいせい
水滴の接触角が小さくなると毛細管現象で水滴にならず接触面を流れ落ちる。
これを親水性という。
親水性をもった鏡は水滴とならず薄い膜となって鏡の表面を流れ落ちるため曇らない。
塗膜のセルフクリーニング機能とはこの親水性を持った塗膜の防汚性を表現するために使用される言葉。
代表的な塗料として光触媒塗料、ナノコンポジットW(水谷ペイント社)、クリーンマイルドシリコン(エスケー化研社)などがある。
最近では、塗料の多機能化によって、セルフクリーニング機能塗料が当たり前になってきている。
: しんせいがわら
コロニアル、ベスト製品などスレート系化粧屋根材の総称。
: しんせきしけんほう
塗膜の耐久性試方法のひとつ。
規定された条件で塗装された試験板をつくり、通常20度の温度でそれぞれ決められた時間、試験板を浸す。
塗膜の異状の有無を調べる。
: しんせきぬり
塗装方法としては、誰にでもすぐできる塗装方法である。
塗料容器に被塗物を浸せきして、引き上げる。塗料粘度の調整は経験が必要。
使用塗料は自然乾燥形塗料から焼付け形塗料も可能。
: しんだん
塗り替え工事における的確な診断は、調査によって得られたデーターを基にして塗料の選定から工程など工事の基本を設計する上でベースとなります。
: しんとうきゅうすいぼうしざい
エスケー化研社で開発した「タイルセラクリーン」は、従来の浸透撥水材ではなしえなかったタイル貼りの目地とタイル面の保護塗装用塗料です。
従来の浸透撥水材と区別するため、これを浸透性吸水防止材と呼んでいます。
浸透吸水防止材「タイルセラクリーン」の特長、価格など詳細は「浸透吸水防止材によるタイル壁の外壁塗装」のページを参照。
: しんとうはっすいざい
素材に浸透させて撥水効果を与えるためのコーティング剤。